「CHANCE」を読んで

 読書感想文なんて、小学生以来書いていないけれど、せっかくだから本を読んだ記録としてブログに書いてみようかな。犬飼ターボの「CHANCE」を読んだよ。いわゆる成功小説。何物でもなかった主人公卓也がある日、成功者の弓池さんと出会い、メンターと弟子の師弟関係に発展する。卓也は弓池さんの愛あるアドバイスを糧に奮闘し事業を成功させお金持ち、成功者になっていく物語だったよ。要約はあんまり上手ではないなぁ。何をどこまで書くべきなのかよく分からないよ。

 この本を読んで本田健さんの「スイス人銀行家の教え」にとても似ている作品だなって思ったよ。双方成功小説の部類になるから似るのは当然なのだろうけれど。その本を、大学生の頃に読んだ時は「なんて将来がワクワクする素晴らしい本なんだ!!自分もメンターに出会って、素晴らしい人生を歩むんだ!絶対成功者になるんだ!」って心躍ったのを懐かしく感じるよ。あれから、3,4年。メンターとの出会いなんてあるわけないし、それらしき人に出会ったところで、その人が善意なのか悪意で近づいているのか分かったもんじゃない。人生は小説みたいにそんな簡単じゃないことを大人になるにつれて学んでしまった。そんな人生面白くないよって腐っていた時は、本田健さんの本を読むのも嫌だった時期もあったな。けれど、今新に行動を初めた自分にはこの「CHANCE」を昔とは違う視点で読むことが出来た。素晴らしい本に、素敵なタイミングで出会えてとても感謝しているよ。

 昔は、その本の主人公のように自分も生きたいって思ったからこそ、「物語を進めるためのイベントが自分は得られないじゃないか、結局小説は絵空事で役になんて立たない」って思ってしまっていたよね。でも、今は一人の偉大なメンターには出会えないかもしれないけれど、これから出会う本一冊、一冊を自分のメンターにすれば良いんだって思ったんだ。そう視点を変えてみると、一冊の本の中にも数え切れないくらいの素敵なメッセージや今の自分に必要なアドバイスがたくさん詰まっている。その言葉が自分にとって大切だって思えるタイミングは同時に自分が欲していたアドバイスであるからこそ、それはメンターの言葉と同じだって思えるようになったよ。この本にも数え切れないくらいたくさんの言葉が詰まっていて一度では自分のものにできないから、とりあえず3つのことを心に刻むよ。

 「考えがあって、次に言葉になって、行動になる。“セルフイメージ”が現実の結果になる。成功者の真似をして、成功者の考えを言葉にする。精神の訓練で、考え方を身につける最も簡単で早い方法。考え、言葉、行動という順序を逆にして行動、言葉、考えの順にするんだ」周辺の言葉をつぎはぎしたから、ちょっと繋がりが悪いな。でも、要は今の自分は自分の考えが全て作り出しているということ。勝手に出来上がったり、周囲のイメージで自分が出来たりしているんじゃない。自分の考えで今の自分は作り出されているという考え方をしたことがなかったから大変驚いた。今の自分の好きなところは、自分がそれをするような人で有りたいと思った結果だし、逆に自分のこういうところは嫌いだって思っていることも自分がそんな人間なんだって思ってその通りに行動している。これは驚くべき内容だね。きっと、本当に今の自分を変えたいと思っているのならば自分のセルフイメージから変えていかないといけない。でも、考えを変えることは簡単ではないからこそ、行動から言葉から変えて自分に定着させて自分で自分はこういう人間なんだ、こうできる人間なんだってだまして変えて行く必要があるんだろうな。自分の変え方の訓練方法まで指導してくれるこのメンターはなんて最高の本なんだ!これに気づいて、なるほどで終わったら意味がない。自分がどんなセルフイメージを持ちたいかを改めて考えて、そのための行動をおこしていくよ。

 「成功するコツは一番近くの小さなハードルを目標にしていくことだ。」継続、習慣化のコツだね。やっぱり結局はどんなことでも続けられるかどうか。そのために、走り続けるための目の前のハードルをいくら小さく出来るか。千里の道も一歩からってことだよね。自分も何度も何度も色々なことをやろうと思って結局続かないってことを繰り返してきた。このブログだって、何日続くのか自分でも分かったもんじゃないよ。目標の道のりを明確化し、いかに細かく細分化してタスクをこなせるかってことが大事になってくるよね。現に、今の自分は起きたらとりあえずパソコンを開いてWordを開く。とりあえず、これだけを頑張ろうって決めてやってみている。そうすると、せっかく開いたし、何か書いてみるかってなって、手を動かしはじめ、せっかく書き始めたなら、自分の考えを最後まで書き切って見るか、といった感じで、気がつけば2000文字ぐらいになっている。不思議なものだけれど、面白い。とりあえず、パソコンを開くという一番最初のハードルをとても低く設定出来ているからこそ、とりあえず3日続いているんだろうな。

 最後に、「人生は思った通りにしかならない。人生全体のイメージを持つことが大切。ほとんどの人は、足元しかみていないんだ。人生がどこに向かっているのかを気にせずに進んでいる。出来事は全てつながっている。」この言葉。一つ目の内容と似ているけれど、これは未来に対しての内容だな。今の自分はセルフイメージで作り上げているし、この先の人生も自分が思った通りになっていく。なんて不思議で面白い内容なんだろうか。自分はいままで、足下ばかりを見て、せいぜい1,2年後ぐらいのことしか考えていなくて流されるように大人になってきた。大人になった今は漠然とこのまま惰性で過ごしていったら惰性で日々労働者として月から金まで一生働き続けるだけの人生なんだろうなって考えていた。この考えを変えずに、その人生を思いながら過ごしていたら、きっとそうなるんだろうな。だからこそ、この先の自分の理想のイメージをちゃんと想像して、そのために今何をすべきなのかを細分化して行動に移さなければ。結局、全て考え、言葉、行動のだめなパターンを繰り返しての今なんだからこそ、最初にセルフイメージや、人生のイメージを明確化させて、そのための行動、言葉、考えを作っていこう。全て繋がっている。20代前半の今気づけて良かった。今日中にいろいろなイメージを明確化させよう。そして、次はそれに対してあれこれ考えるのではなく、そのための行動を形だけでも初めてみよう。

 今日、心に刻もうと思った言葉はどれも物語序盤に登場してきた言葉ばかりだ。つまり、今の自分にはまだ物語の後半の言葉を教訓に行動が出来るような器や成長が出来ていないってことなんだろうな。今回はまず、この3つの教訓を学び、活かして、身につけていく。これらが全て当たり前の日常になったら、また改めてこの本を読んでみよう。そのときは物語の中盤、終盤の言葉や内容が更に心に刺さる成長した自分になっているよね。